「後悔について」の論

後悔というのは、「後悔をしよう」と思ってするものではない。

つまり、後悔というのは、「後悔するつもりがなかった」ということが多い。

 

ということは、あなたにはコントロールすることができない。

そもそもあなたは、後悔するなどと思っていなかったからである。

 

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原因は、過去にあるのではない。

「後悔する」と思いつつ、何かをしている者はいない。

たとえ、うすうす「後悔するかもしれない」と思っていたとして、後悔するよりも大切な何かのためにそうしている。

 

あなたが「後悔する」ということがなぜ起こるのかというと、「知らなかった」あるいは、「そうするしかなかった」あるいは、「なぜかはわからないが、そうなってしまった」ということに尽きる。

こうして説明してみるとわかるように、あなたが起こしたくて起こったことではないことに後悔しているということに、気づくと思う。

 

それがわかれば、後悔というのは、過去に戻ってなんとかするためにあるのではないと、気づくことができる。

後悔というものが、後になって理解できるものでしかないとわかったら、その意味は、未来にしかつくることができない。

 

「あなたが、それを後悔している」という事実が、あなたを動かす。

それ以外に、後悔の意味などないのである。

 

人は、まるで過去に戻ってやり直しを図りたいかのように物事を考える。

だが、こうしてきちんと考えてみればわかるように、過ぎてみなければそれを後悔として受けとめることはできない。

ならば、なぜ「後悔をしている現在」のことを考えないのかと、自分に問う必要をもっている。

 

後悔をする者は、現在に足りぬものをもっている。

だからその後悔が気になり、現在に満足を得られない。

 

それから、「未来にもそれを後悔し続ける」として、物事を考えている。

にもかかわらず、現在の自分がそれを変えようとはしていない。

 

後悔に嘆く者よ。

原因は、過去にあるのではない。

あなたが何に気づくべきなのか、現在を見渡して考えてみてごらんなさい。

 

後悔をした過去と同じことを続けている何かが、そこにある。

そこに手をつけさえすれば、後悔は消える。

「どうあっても後悔は消えない」と考えている者がいるとすれば、それは間違いである。

 

自分ではどうしようもないと考えていたり、後悔の仕方を間違っていたりするときには、後悔が長引く。

あなたが、後悔をする日がなぜ来たのかわからないように、後悔が消える日を迎えることになる理由もまたわからないと思う。

だが、現在におこなうべきことを理解するために、その後悔があるのだとしたら、あなたは動き出さねばならない。

 

物事は、そのように単純に考えるべくして起こっている。

参考にして欲しいと思う。

 

さらに理解を深めるために、次項にも語ろう。