「想像を超える経験」をする

「うまくいかない」と感じているあなたの「行動パターン」というものは、同じ情報の中、同じ想像をし、同じ考えで行動することによって、同じ結果を招いているものである。

あなたの「想像」とは、あなたがこれまで生きてきた範囲で得た情報の中から抽出されるものであって、頭の中の情報を超えることを、イメージしているものではない。

 

つまり、あなたの「想像」によって考えているときには、「これが世の情報のすべてである」といった誤解に基づいて、物事を判断している状態なのである。

 

スポンサーリンク

想像していることが、すべてではない。

例えば、あなたが話をしようとしても、自分の話を聞いてもらえないと感じている相手がいるのだとする。

「どんなことを試みても、あの人は、私の話を聞いてくれない」
あなたは、その「想像」をもって判断している。

 

しかし、あなたがその「想像を超える経験」をするということは、難しいことではない。

ある日、その人に話しかけている人が、よく話を聞いてもらえている場面を目にするならば、「この人は、話を聞かない人だ」というあなたの「想像」は、崩れていくだろう。

あなたの想像していることが、すべてではないのである。

 

あなたの「想像を超える経験」をすることが難しいと感じる理由とは、その「可能性」が少ないからではなく、あなたの現在の「情報量」が少ないからである。

あなたの頭の中に、「私の話を、聞いてもらえなかった」という情報しかないために、あなたは、「その人物が話を聞かない人間」として「想像」していくことしかできていない というようなことが起こる。

 

いったい何が原因で、「聞いてもらえなかった」のだろう?

「うまくいく結果を出せる人」とは、いまの自分とは違う、どんな情報をもっているのだろう。

いまの自分と異なる、どんな判断を繰り返しているのだろう?

 

あなたが、「想像の範囲」で物事を考えているときには、「頭の中にあるのは、現在の少ない情報から導いているただの考えに過ぎない」というあなたの自覚がなくなっている。

自分の「考え」を、現在の最も優れているものとして判断しているため、あなたの「想像の範囲」のことが、現実のすべてであると信じている。

しかし、あなたの「想像の範囲」というものは、同じ「情報量」の中では、変化しようのないものではないだろうか?

 

あなたが「うまくいかない結果」を感じる中において、「何がいけないのか」ということを探るためには、「自分の頭の中の情報を使って判断していることが、すべてではないかもしれない」と考えることから始める しかない。

しかし、例えば相手に「あなたの話を、わかりやすくして欲しい」というようなことを指摘されたならば、あなたは素直に、「それがうまくいかない原因だったという情報を得られた」というふうに考えることができるだろうか?

 

相手は、相手の「想像の範囲」で、物事を考えている。
あなたの矛盾を、正してあげたいと考えている。

なぜなら、相手もまた、あなたが相手に示している態度によって、「想像」することしかできないため。

 

「相手の言うことは、もっともだ」として、あなたが信じてきたことを、曲げるようなことが必要だと言っているのではない。

「想像」とは、その「情報量」に比例するイメージに過ぎないと知るのなら、自分や相手における、現在の「情報量」を増やすことによって、そのイメージも変わると理解していることが大切なのである。

 

単に「新たな情報を得る・新たな情報を渡す」ということが必要であるにもかかわらず、人は、妙に反発心を覚えたり、頑なに態度を変えないと決意したりしている。

その理由とは、「うまくいかないこと」に対するつらさを感じている、あなたの「大切な気持ち」がそこにあるためである。

 

あなたの「想像の範囲にある」ことを、「想像を超える経験に変える」ということは、不可能を可能にする試みではなく、「自分の知識を増やし、判断を的確にする」という行為に等しい。

正しい理解を得る姿勢というのは、「人間としての成長を望む」という態度であり、それは、あなたと相手との「共通の望み」なのである。

 

どうして、新たな世界を見るために自分を成長させることを選ばず、古い「行動パターン」を選ぶのかというと、「自分の頭の中にあるものを信頼しておくことが、自分を守ることである」と誤解しているため。

古いパターンを捨てずにいれば、新しいパターンに動揺することなく、「同じような悪い結果を招いて終わる」ということを知っているからそうするのである。

しかし、そうしている限り、自分自身の誤解を解くという気持ち良さを味わうことはできない。

 

あなたが、普段からの自分の「考え」において、どの部分を「誤解」として判断すればよいのかを理解できたなら、「どの部分について新たな情報を得る必要があるのか」という判断をすることは容易になる。

さらに理解を深めるために、次項にも語ろう。