あなたの悩みが、どういったことなのかを、考えてみて欲しい。
何を悩んでいるのか、
どうして悩んでいるのか、
なぜそれを悩んでしまうことになったのか。
そういったことを、判断するべき。
あなたがたにアドバイスできることは、三つある。
まずは、前提となることを話してみよう。
あなたの、真なる「問題」とは。
あなたが悩んでいることを、「悩んでいる」と、自覚しているだろうか?
あなたには、必要なことと、必要になっていないことがある。
それから、おこなうべきことと、おこなうべきではないことがある。
それから、できることと、できないことがある。
そういったことを、判断するべき。
あなたは、悩みについていろいろなことを考えるのだと思うが、しかし本当に考えるべきはこれらのことで、「必要なこと」と「おこなうべきこと」と「できること」を判断することさえできるようになれば、解決に向かう。
そのように考えることができないのであれば、それ自体が「問題」なのだ。
「問題」と判断することがそこにあるとき、必ず、あなたなりの「答え」を出す必要が出てくる。
それから、あなたなりの悩みを感じ、あなたなりに解決法を探るということになっていく。
要するに、あなたの悩みは独自なもので、他の誰にも当てはまるものではない。
だから、参考になる意見はあったとしても、あなたが判断を重ねていくしかなくなってくる。
そういったときに、このアドバイスは役に立つと思うので、覚えておいて欲しい。
- 必要なことを判断し、おこなうべきことをおこない、できることを始めること。
- あなた自身の判断を、重ねていくのだと知ること。
- あなたが「問題」としていること自体を、見直そうとすること。
本当は、この三つのことさえわかっているなら、進んでいくことができる。
ところが、人は「これまでの経験」をもとに物事を考えようとするため、「これまでにない経験」を重ねていくにつれ、判断をすることが非常に難しくなってくる。
そういったことを鑑みて、あなたのヒントとなる知識を得ていくということもまた大切。
世の中はそんなふうにできているので、それに逆らって「問題」を消そうとしたり、都合のいいようにおさめようとしたり、自分勝手な振る舞いを続けようとしたりするときには、ますますわけのわからないことになっていく。
そういうことが重なると、元の判断に戻るのがだんだんと難しくなってくるし、「問題がなくなってくれるのが正解」という主張をしようとしたり、「自分のせいではない」という勘違いをしようとしたり、「何もかも放り投げてしまおう」という考えを続けるようになって、手がつけられなくなってくる。
あなたがそのようにならないためにも、三つのアドバイスに従って、よく考えてみて欲しい。
「問題」とは、常にあなた独自のものであり、他の誰にも解決することはできない。
そして、あなたの真なる「問題」とは、「正しい判断をすることが、できていない」ということなのだ。
それさえ理解することができれば、進むことは可能になる。
さあ、正しい判断をして、進んでいくことにしよう。