誰もが「情報の交換」を必要にしていながら、「情報を交換する」ということにおける楽しみを理解していないことが多い。
あなたは、「優れた情報を得る」ということの楽しみを、理解できているだろうか?
「情報の交換」における楽しみというものは、「誰かとベラベラおしゃべりをする」というところにあるのではなく、あなたの頭の中に取り入れた「情報」をもって、あなたの頭の中から「新たな情報」を捻出できるというところにある。
「情報」の調達は、必要不可欠。
あなたが何かを始めるときには、「自分の頭の中の情報」を素材とし、それを「あなたらしく料理する」という作業をおこなうと考えてみて欲しい。
日常や仕事の中で、あなたがおこなうすべてのことは、「自ら考えついた情報」からなされるものではない。
頭の中に取り入れた多くの「優れた情報」という「素材」が、あなたにとって、素晴らしい料理を作り出せる要素となっているのである。
「情報」とは、「自分のおこないたいことを捻出する」ためにも必要であるし、「自分が考えつかないことを考えつく」ためにも必要なものである。
あなたが楽しもうとしていることは、「いかに情報をうまくあなたの中に取り入れ、新たな情報を捻出するか」という行為そのものだと言える。
つまり、「情報」というのは、あなたが惜しみなく放出していくために、「その素材を取り入れていく」ことによって、潤滑することになる。
「情報」というものがなければ、あなたが何かを上達させる・何かを進展させる・何かについての理解を深めるということが、一切おこなえない状態になる。
どれほどの「情報」をもっているつもりであったとしても、「現在に必要とする結果」をあなたがうまく捻出できないと感じていることについては、あなたの現在の頭の中の「情報量の不足」が原因である。
「情報」というのは、日々必要なものであり、その「情報」に対する考えとは、日々更新されていく。
あなたが「同じ情報量の中で、新たな情報を捻出しよう」とすることは、時の流れの中、無意味なものとなっていく。
そのため、あなたにとって「情報が足りない」ということは常に起こる。
つまり、「考えてもわからない」という状況になるのは、あなたが「捻出しようとする情報」に対し、「取り入れる情報」が、ままならないときである。
そこで時間を止め、「情報」を止め、「わからないことを考える」ということを繰り返しても、「優れた考えが捻出される」ということは決して起こらない。
あなたの「考え」というのは、非常に多くの場合、「新たな情報」をもとに広がっていくものであり、多くの「柔軟な思考」をお手本に、あなたの間違いに気づいていくものである。
「現在のつたない情報」という素材をもって「答え」を捻出しようとするばかりであっては、あなたの「考え」はうまく働いていかなくなるだろう。
どんなに優れた者であっても「情報」の調達は必要不可欠であり、「優れた情報を得る術」を伸ばすことができずにいれば、その旅はそこで止まってしまう。
逆に言えば、あなたが「優れた情報」を得ることを得意とし、そして新たに「あなたの優れた情報」を捻出することができるなら、何がどうであったとしても、必ず道を開く手段が見つかることになるのである。
現在必要となっている「優れた情報」を、よりうまく理解していける術をもつことによって、あなたの人生とは、より面白くなっていくのだと言えるのではないだろうか。
多くの「優れた情報」をもつ者は、「捻出する情報」にも優れたものを発揮することができる。
もしも、あなたがそういった「優れた情報を得る」ということを苦手に感じているならば、その「優れた情報を得ていく能力」を開花させたいと考えてみて欲しい。
「優れた情報を得る術」を伸ばすということは、あなたにとって「必要な情報」を得るコツを、心得るということである。
さらに理解を深めるために、次項にも語ろう。