「困ったこと」とは、あなたが「困らないのなら、何を望むか」という設定をおこなう、きっかけとなる。
つまり、あなたにとって、「困ったこと」の真髄がどこにあるかというと、「困らないこと」を考えることにある。
そして、「あなたにしかできないこと」をおこなうことこそ、あなたが本来望んでいるはずのことなのである。
あなたの、個性を活かすということ。
「あなたらしくある」ということや、あなたである意味のないことを考えるのなら、あなたは、つまらないと感じるはず。
あることをするのに、あなたの個性を活かすということを考える。
「あなたにしかできないこと」を、考え始めるつもりをもっておこなう。
「あなたじゃなければ、しないだろう」と考えることをするのである。
そうしなければ、あなたは、つまらない。
あなたが本来望んでいることとは、そういうあなた自身について理解する ということ。
だから、一般的に良いように言われることも、あなたの常識的判断も、必要ない。
「現在の、困っていることを解決したい」というふうに考えるのなら、あなたが知るべきは、「困らない感情とは、どんな感情なのか」ということ。
つまり、あなたの「困らない感情」とは、あなたの「よろこびの感情」ではないだろうか?
あなたにしかわからない、「よろこびの感情」を見つけるというのが、あなたの「望み」ではないだろうか?
何を始めるのか、ということを迷う前に、「何を感じるのを目指すのか」ということを考えてみて欲しい。
どういう気持ちになることを目指すなら、あなたの満足を得られるのだろう?
「何を望むのか」ということを考えるとき、人は、「何をするのを選ぼうか」と考える傾向にある。
しかし、これからおこなうことをイメージするときには、「何をするのか」は重要でないと知る必要をもっていて、最も大切なことは、あなたの求める気持ちに沿うことができるかどうか、ということになる。
あなたの「するべきこと」を考えるのではなく、「何を感じることを大切としていくのか」「どうしていくことによってその気持ちを感じることができるのか」ということを、理解しようとしてみて欲しい。
「現在の気持ちを、こう変えよう」とするものを見つけ、「そうするためには何をしよう」と考え、おこなうこと。
そこに何を感じることを「目的」としておこなうのかという考えをもてば、「目的」に沿うということからそれずに考えを進めることができる。
あなたには、必ずこうありたいという「気持ち」を確認することができる。
例えば、良いことがしたい・役に立つことをしたい・自分の実力を伸ばしたい・「どうしてこうであるか」を突き止めたい・激しいことへの挑戦がしたい・人に認められたい・大事な人をよろこばせたいなど。
つまり、「あなたらしい」ということとは、あなたがよろこびを感じる道を切り開いているかどうか ということである。
だから、「こうあれば、あなたのよろこびへ繋げられる」と思うことを、おこなおうとすること。
「何をするのか」を、決めつけるのは、すすめない。
ある物事について、あなたの「目的とする気持ち」を果たせぬと感じるのなら、また次のことを考えるほうがいい。
そうして、あなたが「目的とする気持ち」を得ようとし、あなたのサイクルを、「困ったところ」から「困らないところ」にもっていくという作業なしに、あなたの「望み」は語れないのである。
さらに理解を深めるために、次項にも語ろう。