「気分」が良いとき、そして「気分」が悪いとき、私たちの頭の中は、どのような状態になっているのでしょう。
ここでは主にリチャード・カールソンの著書を教科書にして、オリジナルのイメージ図を用いてわかりやすく説明していきます。
湧いてくる「思考」は、コントロールできない。
下記は、リチャード・カールソンの「楽天主義セラピー」から抜粋した、「思考」のしくみについて書かれた一文です。
私たちは、日に5万以上もの「思考」を生み出しています。
頭の中で、次々と「思考」が湧いてくるのを感じることができます。
・・・確かに、湧いてくる「思考」をコントロールすることは、できませんよね。
私たちはまず、自分の意思ですべての「思考」をコントロールするということができないのです。
「思考」が形成された後、私たちが何もしなければ、「思考」は流れ去ってしまいます。
ここでも、私たちは自分の意思で「思考」を捨てているわけではありません。
私たちが何もしなければ、「思考」は勝手に現れて、勝手に消えてゆくのです。
次々と湧いてくる「思考」を、次々と捨てているとき、「思考」は【自然本来の働き】をしています。
実は、私たちが、湧いてくる「思考」を自然に流れるままにしている状態のとき、つまり、「思考」を生み出しては捨て去るという作業を続けているとき、私たちの「気分」は、とても良い状態になるのです。
この状態を図解してみると、下図のようになります。
図のように、「思考」が【自然本来の働き】をしているとき、私たちは「すべてがうまくいっている」と感じ、「気分」の良い状態になれます。
あなたが、頭の中で、「何もしないでいる」状態のとき。
それがあなたの「気分」が良くなる状態です。
なんと、次々と生まれてくる「思考」を流れ去るままにしてさえいれば、私たちの「気分」はとても良く、ストレスを感じることはなかったのです!
・・・しかし、私たちはそう簡単には「思考」を流れるまま放っておくことができません。
何か行動するとき、私たちは常に「頭を使って」考えているからです。
次項で詳しく見ていきましょう。