ストレスをなくすためには、生活環境を変える必要も、人間関係を壊す必要もありません。
あなたは、「困った人」や「ひどい状況」を大改革したり、引越しや転職や決別をしたりすることなく、あなたのストレスをなくしてしまうことができます。
ストレスに関する『基礎知識』も、『食べ物療法』や『運動療法』の習得も必要ありません。
ストレスはあなたの「思考」から生まれているのですから、ストレスがたまるような「思考」を、やめるだけでいいのです。
あなたが、「いい気分」になるために。
本当にストレスをなくしたいと思うなら、あなたの「思考」との関わり方を、これまでと違ったものに変えていく必要があります。
「いい気分」になれそうなことをおこなっていこうとし、工夫し、思い直して、「思考」に関する習慣を、新しいものに変えていこうとする決意が必要です。
なぜ、ストレスがたまるのでしょう?
それはあなたが、ある「人物」や「状況」について
否定的・悲観的・または閉鎖的な「思考」をしているからです。
さまざまなことを要因として、あなたはある「人物」や「状況」について、ネガティブな「思考」をすることを選んでしまっています。
しかし、あなたが本当におこないたいことは、そういったネガティブな「思考」を続けることではないはずです。
その気になれば、「考え方」は変えられる。
ならば自分の「考え方」を変えよう、「いい気分」になれるような選択をしてみよう、という結論に達することが最も大切なことです。
否定的・悲観的・または閉鎖的な「思考」をやめて、肯定的に物事をとらえることができれば、ストレスを感じることはなくなります。
ですが、これはとても重要なことですので、忘れないでください。
あなたは、あなたが嫌だと感じることを、無理に肯定する必要はありません。
だから、あなたが否定したくなるようなことからは関心をそらし、あなたが「いい気分」になれそうなことを、求めようとしてください。
このようにご説明すると、あなたはもしかしたら、こんなふうに感じるかもしれません。
「それはそうかもしれないけれど、そういうわけにはいかない。」
「嫌なことから逃げても、問題は解決しないじゃないか。」
―――いいえ!それは違います。
あなたが「いい気分」になることを選ぼうとせず、否定したくなるようなことに関心を留めているからこそ、問題は起こっているのです。
あなたが関心を向けなければ、不愉快な「現実」は消え去り、新たに関心を向けようとする何らかのことによって、いまとは違う日々を過ごせるようになるはずです。
そういったことをきちんと理解することができたなら、すぐにでもホッとして、「いい気分」になることができるはずです。
同じ状況であってもリラックスして、冷静な判断をすることができるようになるでしょう。
イライラするような出来事は、あなたとは無関係になっていき、あなたの苦手な人のことなどは気にも留めなくなるのです。
あなたは、あなたが「いい気分」になるために、嫌なことからは関心をそらしていくだけでいいのです。
次項で詳しく説明していきましょう。