「許せない人」にさようなら

「許せない人」についての記憶を心に抱き続けていることは、あなたにとって、マイナス以外の何ものでもありません。

「許せない人」について考え続けるネガティブな「思考」は、たとえそれが過去のことであっても、現在の自分に非常に大きな影響を与え、現実をつらいものにする最大の要因となるでしょう。

 

あなたが、もしも「許せない人」に対する怒りや怨みの感情に苦しんでいるならば、あなた自身のために、いますぐその人に対する「思考」を捨て始めようと決意してください。

それが難しいことだと感じるのはよくわかりますが、そのような「思考」があなたの中に生まれ続けることを、決して放っておいてはいけません。

 

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こだわるべきは、その人ではない。

怒りや怨みといった感情は、誰よりもまず、自分自身を壊してしまうのだということを、理解しておきましょう。

ブッダの根本の教えを説いているアルボムッレ・スマナサーラは、著書「怒らないこと」の中で、以下のように語っています。

 

もしも怒って誰かに何かを言ったなら、最初に自分の心を破壊して、すごく不幸な感じを味わっているはずです。
怒るということは、自分で自分を燃やし始めたということです。
いずれ細胞が破壊されて、グチャグチャになってしまいます。
怒りを甘くみてはいけません。
怒りが生まれた瞬間に、からだには猛毒が入ってしまうのです。

たとえわずかでも、怒るのはからだに良くないとしっかり覚えておいてください。本当にいいのは、怒らない方法を探すのではなくて、ただ怒らないことです。
努力して怒りを抑えこむのではなく、自分の心の怒りに気づくこと。
からだに怒りが生まれたら、それを蛇の猛毒のように考えて、すぐ薬で消してしまうこと。
蛇が古い皮を脱皮するように、怒りを脱皮してください。

 

あなたが「許せない人」のことを考えないようにするためには、その人のことを許さなくてはならない、などと考える必要はありません。

何もかも許せるような広い心をもつことができるならそれは素晴らしいことですが、あなたがそうしたくないのであれば、あなたはこれからもその人のことを許さなくてもかまいません。

・・・というより、許したくても許せないからこそ、こういった感情には悩まされてしまうものですよね。

 

ただ、あなたがその人のことを「許さない」ということと、その人への怒りや怨みを感じ続けるということとは、全然別のこと。

その人とのネガティブなやりとりを頭の中で繰り返すたびに、あなたは、あなたが本来望んでいることと、まったく正反対のことをしてしまっているということを、きちんと理解する必要があるのです。

 

あなたが「許せない人」をこらしめてやりたいと考えるとき、あなたはまず、自分を苦しめることから出発してしまいます。

あなたが本当にその人のことを許せないのならば、本来苦しむのはその人であって欲しいはずです。

本当にその人のことを許すことができず、その人よりもずっと優位な立場で幸せに生きることを望むのなら、あなたがこだわるべきは、その人ではないのだということに気づくことにしましょう。

 

あなたの「思考」が「許せない人」のことをののしり始め、あなたの「気分」が悪くなり始めたらすぐに、その「思考」をストップするべきであることを思い出してください。

「許せない人」との過去の記憶を思い出し、あなたが繰り返し怒りを感じることによって、解決することは何もありません。

あなたはこれから、あなたのエネルギーを、「許せない人」にではなく、あなたが望んでいる目標に振り向けることにしませんか?

 

あなたがそれほど許したくないと感じていることには、あなたにとっての理由があるはずです。

そこにはあなたが欲している、大切な望みが隠れているはずです。

そうでなければ、あなたがそれほどの執着を感じることはないはずなのです。

 

あなたの望んでいることは、何でしょう?

どうかあなたのエネルギーを、「許せない人」に対してなどではなく、あなたが本当に望んでいることに対して向け始めてください。

とてもそうは思えないかもしれませんが、「許せない人」というのは、あなたがなんとも思わずにいることがかなり難しい人・あなたの中のこだわりを強く刺激してくるように感じてしまう人に過ぎないのです。

 

「許せない人」に、あなたの人生の中から、つまりあなたの「思考」の中からできるだけ早く消えてもらうためには、あなたがその人のことなど眼中にないところへ移動しなければならないのではないのでしょうか。

あなたはもしかしたら、それができないと思い込んでいるから、「許せない人」にこだわってしまうのではないでしょうか・・・?

 

そうすることが難しく見えるからといって、あきらめたり、投げやりになったりするのはおすすめしません。

あなたの本当の心の声に耳を傾けずに、「許せない人」が言った心無い言葉などにいつまでも耳を傾けている必要が、いったいどこにあるのでしょう。

 

「自分のこと」そして「他人のこと」についての真理がきちんと理解できていれば、対人関係についての悩みは、必要でないことに気づくことができます。

次項で詳しく説明していきましょう。

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