「気分」が良いとき、そして「気分」が悪いとき、私たちの頭の中は、どのような状態になっているのでしょう?
ここでは、オリジナルの図を用いてわかりやすく説明していきます!
このページを読むと、「いい気分」になるためには、頭の中をどのような状態にすればいいか・・・イメージでわかります。
前項までにご説明したことがさらにわかりやすくなり、格段に理解が深まりますので、必見ですよ!
ぜひ最後までご覧ください。
YouTube動画でも解説しています
いい気分ドットコムのYouTube動画で、より詳しく解説しています。
【動画目次】
00:00 見どころ&オープニング説明
02:31 「気分」が良いときの頭の中
04:55 「考えている」ときの頭の中
07:49 「気分」が悪いときの頭の中
10:50 「いい気分」になれる頭の中
「気分」が良いときの頭の中
下記は、リチャード・カールソンの著書「楽天主義セラピー」から抜粋した、「思考」のしくみについて書かれた一文です。
私たちは、日に5万以上もの「思考」を生み出しているといいます。
頭の中で、次々と「思考」が湧いてくるのを感じることができます・・・確かに、湧いてくる「思考」をコントロールすることは、できませんよね。
「湧いてこないようにしよう」としても、なかなかできるものではありません。
私たちはまず、自分の意思ですべての「思考」をコントロールするということができないのです。
「思考」が形成された後、私たちが何もしなければ、「思考」は流れ去ってしまいます。
ここでも、私たちは自分の意思で「思考」を捨てているわけではありません。
私たちが何もしなければ、「思考」は勝手に現れて、勝手に消えてゆくのです。
次々と湧いてくる「思考」を放ったままにしているとき、「思考」は自然な働きをしているということになります。
実は、私たちが湧いてくる「思考」を自然に流れるままにしている状態のとき、私たちの「気分」は、とても良い状態になるのです。
この状態を図解してみると、下図のようになります。
図のように、あなたが頭の中で、「何もしないでいる状態」のとき。
それがあなたの「気分」が良くなる状態です。
なんと、次々と生まれてくる「思考」を流れ去るままにしてさえいれば、私たちの「気分」はとても良く、ストレスを感じることはなかったのです!
・・・しかし、私たちはそう簡単には「思考」を流れるまま放っておくことができません。
何か行動するとき、私たちは常に「頭を使って」考えているからです。
生活をしている中で、この「気分」の良い状態を保つことは難しいものだということを、もう少しわかりやすくご説明します。
禅の言葉で、『二念を継がない』というものがあります。
これは、「目の前で起こったことを、ありのままにとらえる」という意味で、『初念(最初に湧いてきた思考)』の後に『二念(それに関連する第二の観念や雑念・自分の主観的な意見や解釈)』をつけない、という内容です。
「何もしないでいる状態」とは、まさにこの『二念を継がない』状態であると言えるのです。
「考えている」ときの頭の中
最初に湧いてくる「初念」について、私たちはコントロールすることができませんよね。
その『初念』がどんなものであれ、『二念』を継ぐかどうかは私たち自身で選択が可能です。
ですが、私たちは長い間「思考」を流れるままに放っておくわけにはいきません。
『初念』のままでは仕事も勉強もできず、食事さえできずに、飢え死にしてしまいます。
初念 「おなかがすいた」
二念 「何か食べよう」
三念 「買い物に行こうかな」
何か行動しようとするとき、私たちは『二念』『三念』『四念』と「頭を使って」考えています。
この状態を図解してみると、下図のようになるでしょう。
図のように、私たちは最初に湧いてきた「思考」が流れ去るのを止めて、思案することができます。
「思考」は考えを足していくことにより、だんだん大きくなっていきます。
ある「思考」に焦点をあてることにより、ますます多くの「思考」が誘発され、せき止めた「思考」は大きく膨らんでいきます。
食欲を満たすことを考えるとき、私たちは「どこで食料を調達するか」という『過去の記憶』を頼りますし、おいしい食事を楽しんでいる『未来の想像』をおこなったりもします。
常に「考えている」ことがあたりまえの私たちにとって、それが『初念』であるか『二念』であるかなどの区別や認識など、普段はほとんどありません。
私たちはこうして「頭を使って」考え、多くの場合、要件が満たされればその「思考」を手放すということを自然に選択をおこなっているのです。
図の場合では、食料を買ってきて、食べているうちに「おなかがすいた」という「思考」は流れ去ってしまうでしょう。
食べていてもなお「おなかがすいた」という「思考」を頭に留めておこうと決意しない限り、あなたはその「思考」を「必要ない」とみなし、手放してしまうからです。
食べていてもなお、「おなかがすいた」という「思考」を頭に留めておこうと決意するなど、たいへんばかばかしい考えだと感じるでしょうが・・・この決意は、実はダイエット中の頭の中と同じ状態です。
そのような矛盾した「思考」を頭に留めておくことにより、自らストレスを生み出していることは、私たちにとってめずらしいことではないのです。
それでは次に・・・いよいよ、あなたの「気分」が悪いときの頭の中を覗いてみましょう。
悩みや問題について、あなたが考え込んでしまっているとき、頭の中がどんな状態になっているのかを、しっかりと理解してください。
「気分」が悪いときの頭の中
下の図を見てください。
これが、あなたの「気分」が悪いときの状態です。
ある「思考」だけが大きく膨らみ、その「思考」が流れ去るのを、あなた自身が頭の中でせき止めています。
このとき、あなたは『現在』のことではなく、『過去』か『未来』または『想像でしかないこと』について考えているはずです。
気分が悪くなっているということは、その「思考」が否定的・悲観的・閉鎖的で、正しいとは言えない「思考」であるということです。
こういった状態になってしまうと、この非生産的な「思考」を手放すことが、とても難しくなってしまいます。
前項でもお話した通り、私たちは自分の「思考」が間違っているということに、なかなか気づくことができないからです。
その「思考」が正しくて、考え続ければ問題は解決するかもしれないと勘違いしているために、その「思考」が流れていくのを止めて、考え込んでしまうのです。
こうなると、余計な考えが加わって、「思考」はどんどん膨らんでいきます。
考えれば考えるほど、問題は深刻に感じてきて、あなたの「気分」はどんどん悪くなっていきます。
人生のすべてが悪く見え始め、多くの場合、自分を苦しめているのは外的なものが原因であると信じるため、特定の人や状況についてどうにかしようと考え続けることになってしまうかもしれません。
あなたは実は、自分自身で自分を苦しめてしまっているのですが、こういった状態をどうにかする方法を知らないため、困っているのです。
さあ、「気分」が悪いときの頭の中を、「気分」が良いときの頭の中の状態にするためには、いったいどうすればよいのでしょうか?
しっかり習得してください。
そして、忘れないようにしてくださいね!!
「いい気分」になれる頭の中
下記は、リチャード・カールソンの著書「楽天主義セラピー」から抜粋した一文です。
あなたは、自分のネガティブな「思考」を『捨てる』という選択肢をもっていることに、気づいているでしょうか?
「気分」が悪いときの頭の中の状態に変化を加えるためには、あなたがとらわれてしまった「思考」を、捨てる必要があります。
あなたの「気分」が悪くなっているのであれば、あなたがとらわれているその「思考」は歪んだものであり、重要なものではありません。
まずは、この不要な「思考」にとらわれているのはそもそも間違っているということに、気づきましょう。
そして、以下のように考えてみてください。
「いま、自分が一番するべきことは、何だろう。」
「いま、自分にできるとしたら、どんなことだろう。」
このように考えることで、『過去』か『未来』または『想像でしかないこと』のいずれかに苦しんでいたあなたは、『現在のこの瞬間』に立ち戻ることができるはずです。
そして、ゆっくりと「思考」から意識をそらして、現在みたいものやしたいことに意識を移そうとしてください。
図のように、不要な「思考」が流れるのを止めないで無視するイメージです。
このとき、無理に肯定的な「思考」をしなければいけないと考えてもうまくいきません。
自ら膨らませていた「思考」から意識をそらせば、「思考」はあなたの頭の中から消えていきます。
たとえどんなに辛い(つらい)「思考」であったとしても、あなたが考え続けようとしなければ、必ず流れていきます。
また同じような「思考」が浮かんできたとしても、今度は流れ去るのを止めないように、他のことをして頭を切り替えようとしてください。
最初はうまく切り替えられないように感じるかもしれませんが、「気分」が良いときの頭の中の状態に戻るのを待ってください。
もしかしたらあなたは、こんなふうに簡単に嫌な「思考」を手放せないと感じるかもしれません。
手放したつもりでも、また何度も湧いてくる困った「思考」を無視することができないかもしれません。
しかし、あなたが本当に「いい気分」になり、現状に前向きな変化を起こしたいと願っているのなら、あなたは自分が嫌だと感じる「思考」に対して、いまよりもずっと無関心になろうと決意する必要があるのです。
それでは次項から、「いい気分」でいる練習をしていくために大切なことを、お伝えしていきます。
新しい思考の習慣を身につけ、「いい気分」を目標とすることの素晴らしさを実感してください。