あなたにはいま、「我慢している」ことがありますか?
あなたは、どうしてそれを「我慢している」のでしょうか。
仕方ないことだと思うから?
他に何もできないと思うから?
がんばっても、変わらないと知っているから?
「我慢している」のは、誰のためだと思っているでしょう。
「自分を救う」ということは、あなたが「我慢するのをやめる」ということです。
「我慢している」ことを、やめていく。
「我慢している」ということは、あなたにとっての「問題」を抱えたままでいるということであり、「解決」に向かっていない状態にあるということです。
あなたの人生にとって最も大切であるはずの、あなたが「したいことは何か」ということを、追求できていない状況であるということです。
あなたが「我慢している」のが自分の計画のためであり、あなたが満足しているのなら問題はありません。
もしもそうでないのなら、「どうせこのまま我慢し続けることなどできない」と判断し、「我慢」を選択するのはやめようとしてください。
私たちは、幸せを求めることがよろこびであり、嫌なことには苦痛を感じるのが自然なことであるため、結局は、我慢を続けていくことなどできません。
どうせ続けられないのに、続けるべきと考える理由は、あなたが「我慢」以外の選択肢を理解しようとしないからです。
あるいは、あなたが望んでいることが、何であるのかがよくわからないから、我慢しようとしているに過ぎません。
「我慢するべき」と考えるときには、「苦しいことも必要・我慢もするのは当然・自分ばかりが楽をするわけにいかない・幸せはおあずけになることも多い」と考えています。
何のためにそうしているのかは、よくわかっていません。
あなたが「我慢する」ということを、いますぐにはやめられないと思うなら、せめてその中にも意味あることを求めようとし、楽しめることを探してみてください。
どうしても、楽しみを見つけることができないなら、やめる方向に向かって進むことを考え始めましょう。
「我慢して続けるべき」と考えるのをやめれば、あなたは自分を救い始めることができます。
「やめられない」と思い、我慢しながら続けるのと、「いま現在はメドが立たないので、メドが立つ日が来るまでは続けている」と考える のとは、まったく違います。
あなたはこれから、「我慢している」ことを一つずつやめていく方法を理解し、そのための計画を練り始めるのです。
そんなふうに、自分のために必要であることを探し、自分を大切に扱おうとすることにより、自分がいかにその気持ちを求めていたかということを知るでしょう。
あなたが自分を愛し、大切にしたいと思うなら、まずは「我慢を選択しようとする自分」こそが、「自分」をいじめていたのだ、ということに、気づいてあげましょう。
そして、「自分」をそこから救い上げ、良い方向に導いてあげられる者がいるとすれば、それは「自分」しかいないのだ、ということを常に自覚すること。
あなたはただ、「外の世界の何か」に訴えようとすることをやめ、「自分」の内側に向かって、お願いする必要がある、ということを知るべきなのです。
次項で詳しく説明していきましょう。