あなたはまず、自分が「辛い(つらい)」と感じていることに気づき、それから「つらくなくなりたい」と願うはずです。
「つらい」と感じるならば、あなたは、必ず「つらくなくなる日」を目指すことができます。
それが、あなたの動き出す「動機」となるのですから、「つらい」と感じる問題を排除しようとして、もがく必要はないのです。
「排除する方法」は、考えなくていい。
「自分が、つらくなくなる方法とは?」
そう考えるとき、多くの人は、「つらい」と感じる原因そのもの(と思えるもの)を「排除しよう」と試みます。
しかし、何らかのものを「排除しよう」とする行為は、多くの場合、あまりうまくいきません。
なぜなら、「排除される側」からの抵抗を受けることになるからです。
現状を変化させたいときには、その流れに沿って、必要なことを遂行していく必要があります。
てっとり早く「排除しよう」とする行為は、その流れに逆らって何かをおこなおうとすることになり、通常の数倍から数十倍のエネルギーが必要になります。
「つらい」と感じ、弱っているときには、そのパワーとエネルギーを投入する余裕のない状況が普通であるため、あなたのほうが参ってしまうということになりかねません。
そもそも、「排除する方法」がわからず、排除できるかどうかわからないからこそ困っている、という状況であることがほとんどでしょう。
では、どうすれば「つらくなくなる」ことができるのでしょうか?
ここまでに学んだとおり、まずはあなたが何かを「排除しよう」とするのをやめて、自分が「つらい」と感じていること自体をそのまま「受けとめる」ことを選ぶなら、少し楽になることができます。
「自分がつらいと感じているのは、よくわかった」と、自分の気持ちを受けとめましょう。
それから、「自分の望んでいる方向を見つめなければならない」と考えるのです。
これまでの自分を振り返り、あなたがいったい何を望んでいるがために、そういった「つらいこと」があなたのもとにやってきたのだろうか、と考えてみてください。
「つらい」ことは、あなたが「つらくなくなる」ために起こっているのではないでしょうか?
あなたは、その場所を離れ、あなたなりの答えを探しに行く必要があるのではないでしょうか。
もしも簡単に排除してしまえるようなものならば、あなたはそんなことに気づきもしなかったかもしれません。
ですからそれは、「簡単ではない」として、「時間がかかる」として、あなたが取り組まなければならないことなのです。
但し、「つらくなくなる方法」を見つけるのが簡単ではなく、時間がかかるからといって、あなたが「つらい」と感じ続ける必要があるのではありません。
あなたが、あなたらしい道を探り始め、その「つらさ」にこだわるのをやめれば、どんなことも「ただ、そこに存在するもの」に変わるのです。
次項で詳しく説明していきましょう。