私たちは、「目標を達成する未来」へと続く道を、常に「進んでいる」状態でいなければ、「いい気分」ではいられません。
あなたはそこに留まり、あなたの歩みを進めずに「ただ、生きる」ということが苦痛だからです。
あなたが動けずにいるときには、歩みを進めることが必要だと感じるようなことが、だんだん増えてくるはずです。
ですから、立ち止まって考え込むのはやめて、常に「進みながら考えよう」としてみてください。
進まなければ、道は生まれない。
あなたが同じ景色を眺め、これまでの知識を活かして悩みを解決しようと考えてみても、答えは見つからないのではないでしょうか。
あなたが「前に進む」べき理由とは、あなたが求めている答えも、望んでいる場所も、常に前方にしかないからです。
「進む」ということは、「未知」であるのですから、前方にあるのが、平和と光であるとは限らないと考えるために、私たちは、しばしば立ちすくんでしまいます。
しかし、進まなければ見えてこない。
進むにつれて見える未来は、少しずつ足先を照らすようになります。
あなたにいま見えているのが「闇」ならば、怖いのは当然であり、そのままそこにいれば安全と考えてしまうかもしれません。
しかし、そのようなときでさえ、あなたは実際にそこにいる自分が前に進むべきであるとわかっていて、そこは安全なのではなく、「あなたが望まない親しみの場」でしかない ということを理解することができるはずです。
あなたが知りたい答えは、進んだ後にわかります。
だから、あなたが望む方向に進むことを、ためらうことに意味はありません。
ただ、進む。
あなたがそこで得るものがなかったなら、また、次に進む。
あなたがそこで嫌な気持ちを感じてしまったら、また次に進む。
そして、あなたの目標を達成できたら、また次の目標を達成するのに必要な道を、前に進むのです。
「立ち止まっている」ということは、「休憩している」のではなく、あなたが迷い、困っているのだということ。
あなたが「何もしない」ことや「休息」を望み、それが必要とする「行動」であるととらえるならば、それは「進んでいる」のです。
あなたが必要な行動を起こしていくことが「進む」ということ。
あなたにとって必要と思う行動の一つ一つが「進む」ということになるのです。
あなたが前に進むために、向き合うべきと感じることに向き合い、「その先に向かいたい」という理由で行動することが大切です。
進み始めれば、少しずつ自分のやりたいことが見えてくるため、立ち止まっていたときには見えなかった景色が、あなたを魅了することに驚くかもしれません。
あなたの道は、あなたが進もうとしなければ生まれません。
その場に立ち止まっていれば、あなたがどんなにそこから動きたくて悩むかということを、知ることになるでしょう。
前方にしかあなたの望んでいる場所がないと知るならば、たとえ未知の怖さを感じても、ここで止まっているよりマシだということがわかるはずです。
あなたの安全を確保しながら行きたいと願うのではなく、「安全は前方にある」と考えて、突き進もうとすること。
但し、「目の前にある壁に突進して、乗り越えなければならない」という考えが必要なのではありません。
目標は、目の前に現れる障害物を取り除くことでも、あなたが真正面から戦い続けることでもなく、「この先に進んで行って、達成するもの」であるはずです。
次項で詳しく説明していきましょう。